前回のブログで、出来上がってからでは確認することができない、大切なところについてお話ししましたね(^−^)
たとえば、どういうところが大切なのか?
そして、本当に心がこもった仕事とはどんなものなのか・・・。
そんなことをお伝えしたいと思います(^−^)
前回のブログで、出来上がってからでは確認することができない、大切なところについてお話ししましたね(^−^)
たとえば、どういうところが大切なのか?
そして、本当に心がこもった仕事とはどんなものなのか・・・。
そんなことをお伝えしたいと思います(^−^)
建物を造っていく中で、一番出番が多いのが、皆様もご存じのとおり・・・大工さんですね(^−^)
そんなわけで、わかりやすく大工さんの例でお伝えします。
どんなに高級な資材を使用しても、取り扱う大工さんによって仕上がりは大きく変わってしまいます。
いったいどうして仕上がりが大きく変わってしまうのでしょうか・・・。
それは、技術的な側面と内面的な側面があると考えられます。
しっかりと修行を積んだ大工さんであれば、今の時代、道具の発達もあり技術の差で大きく仕上がりが悪くなることはありません。
仕上がりの差が出てしまう原因の多くは内面的な側面によるものが大きいのです。
これは、私が大工という職業を12年してきた経験からも明らかです。
大工さんの仕事で、完成したら見えなくなってしまうのは、『構造』と仕上げをしていくための『下地』があります。
『構造』に関しては、今は工場生産され、大工さんの技術によって何かが変わるということは少なくなりました。
しかし、『下地』については現場で作ることがほとんどです。
つまり、大工さんの実力に委ねられるところです。
その大工さんは、どのように『下地』を取り付けるのでしょうか?
一般的には、仕上げ材の為にあるのが『下地』です。ほとんどの大工さんは『用が足りればそれでいい』と思っています。
ゆえに、長さが届いてなかろうが仕上材を取り付ける事ができるなら『良し』とすることが多いようです。
その甘く見られがちな『下地』のこと・・・。しかしここがハウスクラフトの大工さんによる『最高のパフォーマンス』のひとつなのです。
いったい何が違うのでしょうか?
道具の進歩もあり、特に『下地』であることからも、技術による差でないことは明らかですよね(^−^)
そうです!!! 大工さんのココロの在り方なのです(^−^)
では、ハウスクラフトの大工さんは何を思って仕事をしているのか。
ずいぶん前ですが、こんなお話を大工さんとしました。
完成したら見えなくなってしまうところ・・・。見えないからといって、寸法を測っているのにわざと短く切るの?
下地の段階も、その時点でみれば作品のひとつではないのかな?
施主様は何も知らないから、任せるしかないんだよね。
だからこそ、その財産を守ることが出来るのは私たちだけなんですね。
たとえば、この世の中で一番大切な人が暮らす家を造るとして、なにも考えずに短い下地を入れて良しとする?
違うよね?
ココロを込めて丁寧に測った通りに造ると思います。
なんで、自分の大切な人にはそうするのに、他の人の家では出来ないの?
みんなわかってない。
自分の大切な人をそう思うように、同じように施主様を大切に思っている人がいて、良いものをココロを込めて造ってあげたい!!!って、そう思っています。
だけど、それが出来ないから私たちを頼ってくれています。そうするしかないから・・・。
それだけの大役であることを忘れないでほしい。
ほんのひと手間かけること、その時間を惜しまないでほしい。
そのひと手間で施主様の家族のみなさまが笑顔になれたら、どれだけ素晴らしいことか。どれだけ幸せなことか。
その想いをもって造っていきたい・・・。
その時を期に、大工さんの仕事に対する考えは大きく変わりました。
そして、厳しい私からしても、自慢の大工さんとなりました(^−^)
仕上がってしまえば、全くわからなくなる、この『下地』。しかし、大工さんの気持ちが一番表れるところです。
完成した建物が、同じ仕上がりだとしても、造り手がどんな思いで、どう造ったのか。
大切なことではないでしょうか?きっと、見た目は同じでも、いろんな違いがありますね(^−^)