実測・・・
森下です!今日は、前回の続きの様なお話を・・・。
題名にもあります様に『実測・・・』についてです。
まずは私の簡単な日常の話をしますが、長くなりそう
なので、やっぱり割愛します。11月最終週のお休み
の日のお話です。休みと言えば、私は基本一人の事が
多いので、特別な予定が無い限りは、自宅で仕事を
する事も多く、この日は、そんな日だったのですが、
いつもの様にお昼をコンビニで済ませるが為に近く
のコンビニで昼食を購入し、ダイニングテーブルに
腰掛けると・・・目に入ったのは、『温湿度計』
『そうだっ!!実測をしよう!』
と思い12時から15時くらいまで実測をして
みました。でなんの実測?って話になるんですが、
日頃、プランのご提案をさせていただく際に
『出来れば、冬は窓開けて下さいね〜』
とお話しする事があります。冬は窓を開ける事で
冬は室温が上がりますよ!と話をしている以上は
じゃぁ実際どうなの?となるわけですね(笑)
で実測してみるとしっかり温度が上がります!
まずは、カーテンを思い切って全開にします。
実測始めは、22.5度(左の画像)。
暖かいと言えば暖かいですね。しかし実測です。
カーテンを開けます。すると一時間後には、
24.2度(右の画像)。
やっぱり自然の力は凄いっ!!今回の窓面積は、
約1.6m×2mと0.74×0.9mの約3.8u
程度の窓です。それでも1時間でここまで温度を上げて
くれるんですね〜。まぁうちの窓ガラスは、普通の
透明複層ガラスなので、より熱を取り込む様にはなって
ます。Low-eの遮熱になると効果は半分くらいになって
しまいます。夏の日差しを遮る為に遮熱になって
いますので。透明複層ガラスが日射熱の取得が
79%程度に対し、遮熱Low-eですと40%になります。
夏に関しては、もちろん遮熱Low-eの方が良いですが、
冬に関して言えば、透明複層の方が日射熱を取得でき
るので、室温が暖かくなりますよね。
住宅設計を始めた頃は、そういった事も理解して
おらず、夏を中心に設計をした方が良いと考えていた
頃がありました。ただパッシブデザインをより深く
学べば学ぶほど、冬を中心に考えるべきだと言う事は
明確に解かっていきます。
自然の環境は、その土地土地で違います。特に日射は
建てられる方の多くが一番求められると思います。
「明るくて気持ちの良いLDKが良い」
「家族の皆が集まって寛げるLDKが良い」等々
太陽光は、季節と共に変化していきます。それに対して
住宅が変化する事は難しく、住まわれる方々が、工夫を
する事で、季節に対応した住宅へ変化させる事が出来ます。
それは、太陽光を遮蔽する事は、住まわれる方でも出来る
と言う事です。太陽光を建てた段階より、より多く建物に
当てると言う事は、住まわれる方がどう頑張っても出来ません
よね?でも、日差しを遮る事は窓の外にタープをかけたり、
ゴーヤのカーテンをしたり、そうする事で太陽光をカットし
日陰をつくる事が出来ます。住まわれる方が工夫をするだけ
で、室内の環境は格段と良くなります。冬は、そう言う訳には
いきません。あくまでも設備に頼るのみです。ストーブや
エアコン等の温度を上げるしかありません。でも室温がそもそも
太陽光により上がっていたらどうでしょうか?暖房設備は、
温度設定を低く出来ます。そうする事で、よりエネルギーを
使わずに快適な環境がつくれますよね。もしかすると暖房を
付けなくても良い日があるかもしれません。理想はそれですが・・・。
そんな住環境を提案したいと考えパッシブデザインを学び、ご購入予定の土地を確認し、プランし計算をかけ
シミュレーションし、たまには自宅で実測体験し・・・(笑)たまに何やってんだろ?と思うこともありますが、
基本楽しいです!と言う事で、ちょっと強引ではありますが皆様も窓を開けてみる生活をしてみてはいかがでしょうか?
追伸:最終24.4度まで上がりました。自然の力って凄いですね。