設計者として土地を考える
森下です。
今回は、設計と言う仕事について考えてみたいと思います。
その前に世間は、コロナウィルスの影響で大変な事になっていますね。皆さんも
感染には十分に気を付けて対策していただきたいと思います。
写真は週末の名古屋駅の新幹線乗り場なんですが、週末とは思えない人の少なさ。
これもウィルスの影響ですね。このままでは本当に世の中がどうなってしまうだろうかと
早く良くなっていってほしいと願うばかりですね・・・。
さて話は変わり先日、別の工務店様から設計のお仕事の依頼をいただきました。ここ2年くらいは、おかげさまでハウスクラフト
ではない会社さんでの設計の仕事をいただく機会が増えました。そこには、ハウスクラフトとはまた違ったお施主様との
出会いがあり、またその地域の特性や価値観が存在する事も、この2年で学びました。
今回訪れたのは、掛川市から車で20分程度走ったところへの現地確認をさせて
いただきました。一言で表現すると『何もない土地』。この日は風も強く、
土地の西の方角で近くに川があるのですが、川からの風がよく吹く場所でした。
土地は100坪と広い土地。周辺には建物もない。日当たりは全く問題ない。
建築をするのにネガティブな要素が全くなさそうな土地ではあったのですが、
その土地にどう建築をするかを考えて土地を見ていき時間を過ごしていると
接道している道路が、抜け道なのか通りが思いのほかあり、それも見通しが良い道路と言う事で車のスピードもそれなにりに
出ている。と言う事は、お子さん等が外で遊んでいる時への配慮をしておいた方が良いなとなりますね。またそんな道路を
歩いてみると、どのくらいの位置に建物を建てれば道路から室内が見えにくくなるのか?等もみえてきます。土地から周りの
状況を見れば、何時くらいにどんな影が出来そうか?等、本当に色んな事が見えてくる。そうすると設計者としては、大きな
ヒントとなります。その土地の長所と短所を見極める事、もちろん費用がどこにかかりそうか?法的にどうか?等も合わせて
土地を見る際には考えていく、それが設計としての最初の仕事となります。では、また次回