コンクリートブロックの裏側
あまり知られていないブロック塀の仕組み
ブロック塀の名称と役割
@基礎
基礎は、鉄筋コンクリートで堅固に造り、塀本体と一体になって転倒しないように、40cm以上地中に根入れ(地盤を削って入れる)します。
A水抜き穴
地盤を伝って流れてきた水が基礎の上に溜まってしまうため設ける。土が一緒に流れていかないように土に接する方の穴にはフィルターがついています。
Bコンクリートブロック
コンクリートブロックの基本寸法は【縦×横】=190×390、目地幅を含むと(200×400)です。厚さはコンクリートブロックの積み上げ高さによって異なり、2m以下のものなら120mm、2.2m以下なら150mmとなります。
C充填モルタル
充填モルタルは、鉄筋とブロックとを一体化させるもので、強固な壁体をつくるとともに、鉄筋を保護する役目を果たします。鉄筋の周辺部にモルタルが密実に充てんされないと、塀の強度低下や劣化を早めることになります。
D控え壁
控え壁は、塀の転倒に対する抵抗力を増すために、長さ3.4m以内毎に設けます。控え壁にも鉄筋を配置し、塀本体と強固に一体化します。また、塀本体と同じ堅固な基礎を設け、反対側への転倒に対する抵抗力を確保します。
E縦筋
縦筋は、壁に作用する横力に抵抗する重要なものです。基礎から壁頂まで1本の鉄筋を曲げることなく配置します。
F横筋
横筋は壁体の長さ方向を強固に一体化するもので、控え壁がある場合は、特に重要な役目をします。また、よこ筋は、通常80cm以下の間隔で配置します。
まとめ
ブロック塀が倒壊してしまうことはとても危険なことです。ブロック塀の倒壊による事故は人の命に直接関わるものです。ブロック塀はあまり家づくりの際に凝視されることはないと思いますが、ハウスクラフトの職人さんが手掛けたブロック塀は仕上がりがとても綺麗で、基準をしっかり守ることで強度面も心配ありません。職人さんに一つ一つ丁寧に仕上げて頂いたブロック塀にも注目してみてください。
以上になります。最後までお読みいただきありがとうございます!
では、またお会いしましょう!