木と水
木と水
こんにちは!
工務部の山下です。
長い梅雨が明け灼熱の暑さがやってきたと思いきや台風やら長雨やらで不安定な天候が続いてますね。
現場監督としては困ったものです。
私は休日よく釣りに行くのですが雨が続くとどうしても釣りに行けません。
ど○ぶつの森だと、シーラカンスが狙えたりと雨はうれしいものかもしれませんが現実雨だと釣れません。
今回は少し雨に関したお話をしていきたいと思います。
木の腐食について
いきなりですがQです。
Q.水に完全に浸かってしまっている木をがあります。この木を水に浸かったまま放置しました。この木は腐るでしょうか?
木は水につかると腐ると思っている方が多いのではないでしょうか?
では木造の船や宮島にある厳島神社を思い浮かべてみてください。
木が完全に水に浸かっていますよね。
それでも木の船は航海中に腐り壊れることはありませんし、厳島神社も数年おきに建て替えをしているわけではありません。
厳島神社の鳥居は現在140年前のものが現存しています。
ちょうど去年、改修工事が始まりニュースを騒がせていたと思います。
ちなみにこの写真は私がそんなことも知らず行ってきたとき撮ったものです。
長くなりましたが、つまり答えは腐りません。
水中に浸かっている状態だと朽ち果てることはないんです。
木材が腐るのは水分が木の細胞組織を壊していくというわけではなく、白ありや菌の繁殖によって細胞組織が食べられてしまうことにより、組織が崩壊していくということです。
そして、菌は、空気と湿気がある程度ある環境を好むとされています。そのため、空気が十分でない水の中では菌が繁殖しないので朽ちることがないということです。
含水率
しかし、腐らないのはいいことですが、木は水を含むと強度が落ちます。
含水率とは木がどれだけ水を含んでいるのかを表します。
この含水率が高いほど多く水分を含み、低いほど乾燥していることを表します。
ハウスクラフトで使われる構造材は強度を出すため、含水率が15%以下のものを用いています。
今回の長雨のように木が雨にさらされたり、湿気を含んでしまった場合は木が基準を満たすまで乾燥させてから次の工程に進んでおります。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございますありがとうございます!
ではまた!!