つい先日、知り合いがお亡くなりになりました。
僕が現場担当したお家のご主人さん。
僕より歳下のご主人さん。
最後に顔を見てやって欲しいと呼んで頂き、ご自宅まで最後の挨拶に行ってきました。
何を言えばいいか分からず、ただただご主人さんの顔を見つめる僕の前で、奥様がご主人さんに話し掛けました。
「やっと帰って来れたね。良かったね。」
3週間程入院していたそうです。
その奥様の台詞以降、僕はひとしきり家を建てていた時の思い出を話しました。
昔みたいに笑って話しました。
ご主人さんの笑った顔もよく覚えています。
お引き渡しからわずか2年程。
残念でなりません。
でも僕が心に留めておかなければならないことがあって。
こうやって最後の場に呼んで頂けたこと。
ご主人さんが帰ってくる場所を、ご主人さんと奥様と一緒につくれたこと。
「帰ってくる場所をつくる。」
ありがとうを言わなければならないのは、よっぽど僕の方で。
本当にありがとうございます。
心よりご冥福をお祈り致します。