日銀のYCC修正で住宅ローン金利が上がる??

金利が上がりそうなニュースが出ました。
固定金利はまた上がります。

日銀のYCC修正で住宅ローン金利が上がる??

 

こんにちは、ハウスクラフト アドバイザーの都倉です。

 

 

みなさん夏は乗り切れていますか?

 

 

わたしはというと、

家のリビングのエアコンが故障し、

車は道の真ん中でエンストし、

なかなかアツい夏を過ごしております(゚Д゚)

 

 

 

 

みなさんも熱中症だけは気を付けて行動してください!

 

 

 

 

 

さて、先日日銀の金融政策決定会合がありました。

 

 

以前から注目されていたのは、

YCC(イールドカーブコントロール)が終了するのではないか?

ということです。

 

 

YCCというのは、「長短金利操作」のことで、

本来短期金利しか操作できないものを、長期金利まで操作して景気を意図的に刺激する政策のことです。

 

 

本来、国債(国の借金)というのは、個人の借金と同じで返済(償還)期間が長いほど利息(利回りといいます)は高くなります。

 

 

例えば、来月返して貰えるお金と10年後に返して貰えるお金があるとしたら、

10年後に返して貰えるお金の方がリスクは高い分、多く利息が欲しいですよね。

 

 

この利回りと償還期間をグラフにしたのが「イールドカーブ」と言います。

 

 

 

日本では2016年以降、それを「コントロール」しているということですね。

 

 

 

「マイナス金利」という言葉は聞いたことあるかもしれませんが、

この時始まったものです。

 

 

ではなぜやるかというと、

日本の「失われた30年」と言われるデフレからの脱却を目指したからです。

 

 

 

本来であれば、人口が増え、消費が増え、景気が良くなり、給料が上がり、

そして物価が上がってインフレになっていくものですが、

 

それを無理やり金利を下げることによってお金を市場にたくさんばら撒いて、消費を促しています。

 

 

それが少し前の日本の状態で、

つまり、車や住宅ローンの金利が安く借りられるのはこういった背景があるからです。

 

 

 

 

そして今回、そのYCCに修正が入りました。

 

 

つまり今までは日銀が国債を買い続けることによって、金利が0.5%以上に上がるのを押さえていたものが、

今回「1%までは柔軟に対応する」という決定がなされました。

 

 

これにて、長期金利が上がる可能性は高まります。

 

住宅ローン金利が上がるのは固定金利

 

ちなみに住宅ローンの金利というのは、

おおまかに、

「固定金利と変動金利」に分かれるのはご存じかと思います。

 

 

ではその金利というのは、何を基準に決められているかご存じでしょうか?

 

 

各銀行が、「じゃ~・・・今月は5%で!!」みたいに決めていたら大変なことになりますよね。笑

 

 

住宅ローンの金利は、「プライムレート」を基準に決められています。

 

 

・固定金利は、長期プライムレート

・変動金利は、短期プライムレート(違う銀行は要注意!!)

 

というのが基準になっています。

 

 

プライムレートというのは、都市銀行が企業に貸し出すときの一番優遇された金利だと思ってください。

 

・短期プライムレートは1年未満の貸し出し

・長期プライムレートは1年以上の貸し出し

 

そして長期プライムレートは債券市場の影響を受けやすいです。(YCCのことです)

 

 

 

 

 

インターネットで検索をしてみると、昔からのレートが一覧になって出てくると思います。

長・短期プライムレート(主要行)の推移 : 日本銀行

 

 

みなさん、「固定金利は金利が変わらず、変動金利は金利が変わる」というイメージを持たれているかもしれませんが、

 

その一覧はそうなっているでしょうか?

 

 

長期プライムレートは変動があり、

短期プライムレートはずっと変わっていませんよね?

 

 

 

これはつまり固定金利は金利が変わりやすく、変動金利は長年変わっていないということを意味しています。

 

 

そして、この構造は市場が少し騒いだくらいで変わるものではありません。

 

 

なので安心してくださいね。笑

 

 

「金利が上がる前に家の契約を!」

なんて言われて本質を見失わないようにしましょう。

 

 

 

 

 

ちなみに住宅ローン金利については、過去にこちらのブログでめちゃくちゃ詳しく解説しております。

 

超有料級だと手前味噌ながら思っておりますので是非ご一読ください。笑

 

【固定金利と変動金利】これを抑えておけば安心! 【住宅ローン】

 

 

最後に 経済ニュースを学んで家づくりに活かそう

 

YCCというのは、いわば麻薬のようなものなので、

当然副作用があります。

 

 

 

本来なら、

子育てのしやすい国を作り、子供を増やし、

日本人はお金についてもっと学び、(政治や経済も)

年功序列や終身雇用をやめるなどして、

国の本質を変えていかなければならないところを

麻薬でなんとかしようとしちゃったので、

そのツケは私たちの世代や子供たちの世代に必ずやってきます。

 

 

 

それが大増税なのか、

円の暴落なのか、

ハイパーインフレなのか、

今はまだ分かりませんが、

そのときのためにしっかりと備えておく必要はあります。

 

 

今の総理大臣がサラリーマン増税や退職金増税やなんやかんや言って叩かれていますが、

今の日本の現状を考えれば誰がやっても増税の未来しかないわけです。

 

 

今回のニュースの背景をぜひしっかり理解していただき、

自分達にできる行動は、はたして国に文句をいうことなのか。

他にお金を守る方法はないのか。

自分の半径から変えていきましょう!(^^)

 

 

 

 

 

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ではまた(‘ω’)ノ

■この記事を書いた人:都倉 謙斗
三重県伊勢市出身。住宅業界に7年携わり、家づくりで多くのご家族の笑顔をつくってきた。
ハウスクラフトへ転職後、これまでの知識を活かし住宅アドバイザーとして「家から始まるワクワクするような毎日」を提案している。FP(ファイナンシャルプランナー)1級取得。

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