【地震保険は必要なし!】仕組みと注意点を徹底解説

東海地方で高まる地震への不安。
そこに対してどう備えるか。
払って良いお金と払わなくて良いお金があると思います。

【地震保険は必要なし!】仕組みと注意点を徹底解説

こんにちは、ハウスクラフト アドバイザーの都倉です。
ついに夏が来ましたね。冬生まれの色白男子は、バニラアイスのように溶けてしまいそうです。

 
溶けるといえば、液体。
液体といえば、液状化。
液状化といえば、地震。
そう、今回は地震保険についてのお話です。
 

以前にも書いたことはあるのですが、遡ってもらうのも大変!

ということで、また内容新たに書いていきます。

 

結論、地震保険は必要なしです。

ただし、条件付き。

 

最後まで読んでいただけたら、しっかり理解していただけると思いますのでよろしくお願いします!

【地震保険は必要なし!】保険の仕組みと注意点を徹底解説

 

まず地震保険を入ったほうがいいと考えておられる方に質問です。
 

どうして地震保険は必要だと思いますか?

 

おそらく、
「大地震で家が崩れたときに家を建て直さないといけないから」
ではないでしょうか?

 

その考えであれば、残念ながら無理です。

 

なぜならば、地震保険は火災保険の保険金の半分しか出ないからです。

 

つまり3000万の火災保険に入っていた場合、
MAXで1500万までしか出ないということになります。

 

保険に入る「目的」が、「建て直し」であれば、
その目的は果たされず、多大なお金を掛け捨てたことになってしまいます。

 

地震保険以外でも知っておきたい、保険の考え方

生命保険でも、医療保険でもなんでも、入るときのポイントは、
・その保険に入る目的はなにか。

・保険の対象になる事由が発生したときに、国からいくら出るのか。

・保険金が入らなかった場合、破産するくらいの損失が出るか。
を考えてほしいと思います。

 

第一、保険は、何に備えて入るものでしょうか?

 

 

答えは「リスク」です。

 

 

つまり、
「起きる確率は限りなく低いかもしれないけど、起きた時の損失が大きくて破産してしまうような出来事」
に対して備えるものです。

 

 

ご存じの方も多いと思いますが、
・老後のために備える個人年金保険
・子供の進学のために備える学資保険
などがありますよね。

 

これらは「リスク」でしょうか?

 

答えはNOです。

 

 

老後や進学というのは、「来ることが決まっている未来」です。

 

それに対する備えは、「貯蓄や投資」でするのが基本です。

 

これを保険で補ってしまうとどうなるか。

 

結果、中途半端な投資商品と中途半端な死亡保障が組み合わさって
保険屋さんが得するだけのものにお金を払っているだけになってしまいます。(手数料が何%も違うからです)

 

地震保険に入らずにできる!家を建てるときの震災・地震への備え方

 

基本的な保険の考え方は分かっていただけたかと思います。

 

 

では、「地震はリスクだけど必要ないの?」
と思われたかと思います。

 

もちろんそうなのですが、
地震は、「起きる確率も高くて、起きたときの損失も大きいもの」
になります。

 

南海トラフ地震などは、私たちが生きているうちには必ず来ると言われているからですね。

 

そういったものには、備え方が変わります。

 

 

地震への備え方は、
・津波が来ない場所に家を建てる
・耐震等級3の家を建てる

これだけです。

 

地震保険に入ったところではっきり言って期待しているお金は出ません。

だったらその掛け捨てるお金を貯蓄や資産運用に回すべきだと個人的には思います。

 

そのためにはまず、地震保険の仕組み理解し、それでも加入するか、貯蓄に回すか考えていきましょう。

 

ちなみに「地震保険料控除が使える」という話も、本来の目的からズレているのでナッシングです。

正しく知りたい地震保険・火災保険の仕組み

ここからは地震保険の内容を説明していきます。

 

地震保険の内容

〇地震保険は火災保険に付帯して契約するもので、単独では契約できません。

 

〇地震、噴火、津波による火災・損壊・埋没・流出の損害を補償します。

 

〇液状化でも一定の要件を満たせば補償対象となります。

 

〇対象は居住用建物(店舗併用住宅はOK)、及び家財。

ただし、主要構造部以外の門、塀、給排水設備等が単独で損害を受けても保険金は支払われません。

 

〇ちなみに不安であれば建築中に入ることも可能です。

 

〇地震保険は国と民間が共同でしているものなので、
保険料はどこの保険会社で入っても三重県というエリアであれば同じになります。

 

なお、地震保険に入らない場合はその旨の意思表示が必要になります。

 

〇保険金額は、火災保険の30%~50%の範囲内(建物5000万、家財1000万が限度)で設定します。

 

〇72時間以内に2回以上生じた地震は1回の地震とみなされ、
地震発生した日の翌日から10日を経過した後に損害が出ても対象外となります。

 

地震保険の保険金と損害の区分

ここからが大事です。

地震保険で支払われる保険金は損害の程度に応じて次の4区分に分類されます。

 

・全損

・大半損

・小半損

・一部損

地震保険の補償査定・損害認定区分

全損

建物主要構造部の時価50%以上の損害
支払い保険金額は保険金額の100%(火災保険の50%が限度)
3,000万円の火災保険なら1,500万円の補償

大半損

建物主要構造部の時価40%以上50%未満の損害
支払い保険金額は保険金額の60%
3,000万円の火災保険なら900万円の補償

小半損

建物主要構造部の時価20%以上40%未満の損害
支払い保険金額は保険金額の30%
3,000万円の火災保険なら450万円の補償

一部損

建物主要構造部の時価3%以上20%未満の損害
支払い保険金額は保険金額の5%
3,000万円の火災保険なら75万円の補償

全損は建物主要構造部の時価50%以上の損害

支払い保険金額は保険金額の100%(火災保険の50%が限度)

 

大半損は建物主要構造部の時価40%以上50%未満の損害

支払い保険金額は保険金額の60%

 

小半損は建物主要構造部の時価20%以上40%未満の損害

支払い保険金額は保険金額の30%

 

一部損は建物主要構造部の時価3%以上20%未満の損害

支払い保険金額は保険金額の5%

 

 

となります。

 

 

簡単に説明をすると、
3000万の火災保険に入っていたとして、
全損で1500万が出ます。

大半損で900万が出ます。

 

これらの被害が出たら、家の40%以上が壊れているわけですからもうその家には住めません。

 

小半損で450万です。

これでもその家には住めない可能性が高いです。

 

 

一部損の場合は75万円です。

新築の家を建てるなら耐震等級3はマスト

もし仮に、みなさんが建てられる家が、
津波の来ないエリアで耐震等級3の家だった場合、
おそらく無被害か一部損になる可能性が高いです。

 

なぜならば、過去の震災でそうだったから。

 

国交省の報告では、
熊本の地震で被害の大きかった益城町では耐震等級3の建物が16棟。

その内、14棟が無被害、2棟が軽微または小破な被害だったとのこと。

 

出典:「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書 概要」(国土交通省)

 

現在の耐震基準であれば、最低基準であっても、
一度の地震で我が家に殺されることはないと思います。

ただ、そのあとはもう住めないわけです。

 

その差ってすごくないですか?

 

その価値って自分だったら1000万以上付けられるのですが、
実際たぶん100万くらいのものじゃないですか。(ハウスクラフトは標準ですが)

 

せっかく新築で建てるのですから、ちゃんとしたいですよね。

長期目線がすごく大事ということです。

最後に 地震保険で家は建て直せない

はい。

いかがでしたでしょうか。

 

 

地震保険は家を建て直すための保険ではないということが分かってもらえたかと思います。

地震保険は、地震で家が無くなってしまった方の生活の補償のようなイメージと自分は認識しています。

 

・傾いて住めなくなった家を解体するお金

・また別の住まいを契約するお金

・残りの住宅ローンを返済するお金

・片付けの間仕事が出来ない人の生活費

 

これらは想像するだけで、途轍もないお金が必要ですが、
これは耐震等級3を取って津波の来ないエリアに建てることで解決できるのではないでしょうか?

 

これから来ることが確定している未来には、保険ではなく、自ら準備していきましょう。

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〇お知らせ〇

 

ハウスクラフト津ギャラリーがオープンしてから3年が経ちます。

 

見れるのもあとちょっと?かもしれませんので、これを機会にぜひご来場くださいね!

ではまた(‘ω’)ノ

■この記事を書いた人:都倉 謙斗
三重県伊勢市出身。住宅業界に7年携わり、家づくりで多くのご家族の笑顔をつくってきた。
ハウスクラフトへ転職後、これまでの知識を活かし住宅アドバイザーとして「家から始まるワクワクするような毎日」を提案している。FP(ファイナンシャルプランナー)1級取得。

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