真北と磁北とは【建築図面の表記を解説!vol.1】

家づくりで建築図面を見るときに知っておきたい方角の表記、真北(しんぼく)と磁北(じほく)について解説します。

真北と磁北とは【建築図面の表記を解説!vol.1】

みなさん、こんにちは。
ハウスクラフト設計部の鈴村です。

 

GWはいかがお過ごしですか?
お家でゆっくり時間を過ごす方も多いのではないでしょうか。

建築図面の方角表記と違いを解説!

今回は以前のハウスクラフトブログでアップさせていただいていた
建築知識に関する内容を再度取り上げていこうと思います。
皆様のおかげでたくさんの方々にご覧いただけてとても光栄です。

 

お家づくりをする中で初めましてな言葉や図面を、
ハウスメーカー視点で少しでもわかりやすく解説できればと思います。

 

  • 建築図面の磁北の例

    真北と磁北はわずかにずれがあります

  • 建築図面の磁北と真北の例

    図面の真北と磁北の例

建築図面の真北と磁北について

建築図面としては配置図という土地の敷地形状に対して
建物がどのように配置されるのかを決める図面があります。
その配置図に方位が記載されてきますが
そこにこの真北と磁北が載ってきます。

 

真北と磁北とは?

 

真北(読み方:しんぼく)とは

ある地点を通過する経線あるいは子午線が示す北、つまり北極点の方向である。

普通に言う北です。

磁北(読み方:じほく)とは

磁石で表示される北(北磁極)を基準にする北がある。

真北と磁北のずれについて

この真北と磁北はずれていて日本の中心部では
真北に対して磁北が約7度西側にずれています。

このずれは場所や時間により異なります。

 

古代の建物や墳丘のうち、東西南北の方角を意識して建設されているものは、
ほとんどが真北を利用しているそうです。

真北と磁北の用途

真北は建築設計に用いられる方角

建築でも、この真北にて高さなどの検討をします。

真北は低層住居地域にて、北側斜線の検討などに使用します。

またこのあたりはどこかのタイミングで説明できればと思います。

磁北は方位磁石の北で航空や家相に用いられる方角

磁北は飛行機の航行用などに使用されます。

ほとんどの飛行機は磁方位で飛行しており、空港の滑走路番号は磁方位で表示している。

みなさん良く知ってる方位磁石ですね。

 

家相を調べるときは、磁北を利用します。

ハウスクラフトの図面では写真のように記載されていることが多いです。

真北と磁北が切り替えられるコンパスも

プチ情報で、iPhoneに搭載されているコンパスの機能は

設定次第で真北と磁北と切り替えもできるそうです。

興味ある方は設定してみてください。

 

建築図面の方角、真北と磁北のまとめ

真北(読み:しんぼく)

真北(しんぼく)は一般的な北のこと。北極点の方向。
建築図面の北は真北を用いる。

磁北(読み:じほく)

磁北(じほく)は方位磁石で示す北(北磁極)。
飛行機の進路や風水・家相を見るときの北は磁北を用いる。

真北と磁北の違い

真北と磁北のずれは西に約7度違う。
※ただし、場所や時間によっても違いが異なる

これからこのような流れで記載例を交えながら、建築図面の用語を解説できればと考えています。

それではまた次回に!!
三重県の注文住宅・家づくりのことなら、ハウスクラフトまでお気軽にご相談ください。

■この記事を書いた人:鈴村 健太
建築士として図面を引き始めてから延べ500邸のお客様のお家を設計。
現場監督の経験もあり、設計・管理とマルチに活躍してきた。
設計をする上でのこだわりは、「同じ家をひとつもつくらないこと」。
お客様の想いをくみ取った唯一無二のお家づくりを心がけている。
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